2016年に惜しまれながら販売停止されたトヨタのSUVといえば、「RAV4(ラブフォー)」。このRAV4は割りとコスパが高いSUVであって、中古車を探すと掘り出し物が散見されます。
ちなみにRAV4はかなり独特な読み方をするため、ずっと「アールエーブイフォー」と読んでたことは内緒。RAV4の車名の由来は「Recreational Active Vehicle 4Wheel Drive」の頭文字を取ったものらしい。
ただ日本で発売されていた3代目RAV4は2005年に発売された一世代前のモデルだけあって、晩年の新車販売台数は特に奮わず。またライバルの魅力的な新型SUVの台頭もあって、去年RAV4はひっそりと消えたのも納得。
でもトヨタ新型RAV4が再び日本国内へ投入されるとのこと。そこで今回は新型RAV4の最新フルモデルチェンジ情報をまとめてみました。次期RAV4の発売時期や確定デザインも含めて、もし興味がある方はチェックしてみて下さい。
トヨタ新型RAV4の発売時期は2019年4月10日に決定!
まずフルモデルチェンジ情報といえば発売時期。トヨタ新型RAV4はいつ日本国内に投入されるのか?
結論から書くと、トヨタ新型RAV4のフルモデルチェンジ時期は2019年4月10日と決定。
当初は新型RAV4の発売時期は2019年夏や後半といった予想もされてましたが、トヨタが公式にアナウンス済み。既に新型RAV4は2018年10月頃から量産が開始しており、トヨタ次期RAV4は愛知県の高岡工場と豊田自動織機で引き続き製造されてるとのこと。
このフルモデルチェンジ記事を最初に書いたのが2017年後半。そのため新型RAV4が復活するのが遠い将来のようにも長く感じましたが、発売時期はあともうすぐ。おそらく2019年2月末頃にはトヨタ新型RAV4を予約できるはず。
ちなみに、全国的にはネッツ店とカローラ店で新型RAV4は併売され、東京など一部地域では全店で発売されるらしい。既に予約受注可能なため、もし興味があればトヨタディーラーに足を運んでみてください。
新型RAV4はホンダ・CR-Vに触発された?
今回2019年にトヨタ新型RAV4が再び日本国内で販売する経緯となったのが、ホンダ新型CR-Vの存在と言われております。
何故なら、ホンダ次期CR-Vも海外でのフルモデルチェンジをキッカケに、再び2018年中に日本国内に復活するのは確定的。初代RAV4は1990年代にホンダ・CR-Vなどライバルメーカーに触発された誕生したと言われてる。
そのためトヨタ的には「国内のコンパクトSUVはC-HRやハリアーだけでいいのか?」と当然考えたに違いない。言われてみるとトヨタ自動車は無駄にセダン車などは充実してますが、確かに日本国内におけるミドルクラス以下のSUVのラインナップはまだまだ脆弱。
そういった数少ない弱点を今回の新型RAV4を復活させることで、トヨタは克服したいんだと考察されます。もし興味がある方は【感想】ホンダ新型CR-V 試乗レビューも後でチェックしてみて下さい。
次期RAV4の主要諸元まとめ【フルモデルチェンジ情報】
続いてはトヨタ新型RAV4の主要諸元や搭載エンジンといった「中身」をチェックしたいと思います。
○トヨタ新型RAV4のプラットフォームはカムリ譲り
例えばプラットフォームはカムリと同じ「TNGA-Kプラットフォーム」が採用されます。
ただし全く同じプラットフォームではなく、新型RAVに合わせた改良が施される予定。確かにカムリはセダン車、RAVはSUVと全く違います。そこらへんのSUVらしい味付けが新型RAV4ではやってくる模様。
当初はプリウス系のCセグ用のTNGAが採用されるとも言われていましたが、残念ながらカムリ用のエンジンが搭載できないためお流れになったそう。どのみち次期RAV4の車体は高剛性かつ軽量に特化したものになり、フルモデルチェンジ後の新型RAV4の走りには期待できそうです。
○トヨタ新型RAV4の搭載エンジンは?
そのためエンジンもトヨタ新型カムリに搭載済みの「2.5L直4エンジン(A25A-FKS型)」や3.5Lエンジンを軸に海外では展開される予定。
ただし、日本国内で販売される新型RAV4は「2.0L直4エンジン(M20A-FKS型)」と「2.5L直4ハイブリッド(A25A-FXS型)」の二種類のグレードのみが展開される見通し。変速機はCVTではなく「8速AT」が組み合わされます。
前者は「ダイナミックフォースエンジン」と呼ばれる新型エンジン。パワフルかつ低燃費仕様の技術。今後ダイナミックフォースの技術はトヨタ新型ヴィッツのフルモデルチェンジなどでも採用されていきますが、そことハイブリッドを組み合わせる模様。
2.0L直4ハイブリッドも設定される情報もあって、現状だとまだ不確定情報も。
○トヨタ新型RAV4の4WDシステムは期待大?
他にも新型RAV4のガソリンモデルには「ダイナミック トルクベクタリングAWD」と呼ばれる新型4WDシステムが注目。前後の駆動輪を状況に応じて動力を最適化するトルクベクタリングは、トヨタで初めて採用されるとのこと。
このダイナミックトルクベクタリングは新型RAV4の上級グレードのみに展開されます。それ以外のグレードはFF(2WD)のみ。つまり、トヨタ新型RAV4のグレード構成は欧州車っぽく設定されそう。
また、新型RAV4のハイブリッドにはトヨタですっかりお馴染みの「E-Four」が設定されます。ただ従来のプリウスなどとは違って、新型RAV4の「E-Four」はパワーアップ。後輪駆動のトルク感は1.3倍ほど強化される。
そのため新型RAV4はガソリン車もハイブリッド車も含めて「4WD」はそれなりに楽しめそうな雰囲気。いずれカーギークでも新型RAV4の試乗記事もレビューしたいと思います。
○新型RAV4の主要諸元まとめ!3列シートモデルも発売?
次期RAV4の車体スペックは4595×1855×1700mm(全長×全幅×全高)と予想されています。先代RAV4より全長がやや短く設計されており、新型RAV4の車体サイズはちょうどC-HRとハリアーの中間あたりと表現できそう。
例えば、ベストカーの最新情報では「ハリアーがアッパーミディアムクラスなのに対して、RAV4はミディアムクラス」と表現。どうやらオンロードはハリアー、オフロードはRAV4という差別化が図られているとか。
ちなみに新型RAV4では「三列シートモデルが廃止される」と見られていましたが、やはり日本でも三列シートSUVが流行りだからか、引き続き7人乗り用の三列シートモデルは発売されるとか。
とはいえ新型RAV4の全長は日産・エクストレイルよりも短いため、居住性は期待薄か。
【最新情報】トヨタ新型RAV4の価格はどうなる?
続いては、トヨタ新型RAV4の価格情報。あくまでミドルSUVのため、いくら走りが良くても値段があまりに高いと購入対象から外れます。
結論から書くと、ついにRAV4の値段がようやく判明しました。ちなみに、新型RAV4はほぼ全グレードで4WDになります。
まず2.0L直4ガソリンを搭載した「X」の価格は283万円。「アドベンチャー」の価格が317万円。「G」の価格が320万円。「G・Zパッケージ」の価格が334万円。
一方、2.5L直4ハイブリッドを搭載したモデルを見ておくと、「X」の価格は345万円。「G」の価格が381万円。どうやら価格帯を意識してか、ハイブリッドにG・Zパッケージはない模様。
ちなみにどっちの「X」にも約25万円ほど割安の2WDが設定されます。
トヨタ新型RAV4は第2世代セーフティーセンスが全車で標準装備され、オートホールド機能付き電動パーキングブレーキやステアリングヒーターなど装備面が充実。先代RAV4より割高になっております。
トヨタ新型RAV4の値段一覧がこちら。
ざっくりまとめると、ガソリン車のRAV4はスバル新型フォレスターの価格より少し割高な価格帯。一方、ハイブリッド車のRAV4はハリアーより50~100万円ほど割安。これならトヨタ・C-HRなどとも良い意味で差別化できてそう。
カーギークではトヨタ新型RAV4の価格はガソリン車が280万~330万円程度、ハイブリッド車が320万~430万円程度と予想してたのでほぼ的中。ホンダ新型CR-Vの乗り出し価格帯も余裕で300万円を超えてることを踏まえると、個人的にトヨタ新型RAV4の値段は割安な気はしました。
トヨタ新型RAV4はグレードによって見た目が異なる
続いては2018年3月28日に開催されたニューヨークオートショーで公開されたばかりの、新型RAV4の見た目を改めてチェック。ただ今回の新型RAV4はグレードによって見た目が随分と異なるらしい。
ちなみに海外版の新型RAV4のグレード構成は「RAV4 Limited」「RAV4 Adventure」「RAV4 XSE Hybrid」の合計3グレード。当初は日本国内でも同様のグレード名が展開されると思ったんですが、結果的には異なります。
おそらく「Adventure→アドベンチャー」はそのままで、それ以外はそれ以外という位置付けか。端的にいうと、トヨタ新型RAV4は「アドベンチャーだけデザインが異なる」と考えると分かりやすいと思います。
○「RAV4 Limited」のデザイン画像
まず記事冒頭でも貼りましたが、エントリーモデルの「RAV4 Limited」のデザインがこちら。。ホイールアーチがスクエア状だったりして、非常に無骨感があります。一方で、それなりに都会的な一面も覗かせるデザイン。
新型RAV4の雰囲気はさながらフォード・エコスポーツ。パット見はダサい印象も受けましたが、トヨタ・C-HRが売れている現状を考えたら、割と見れば見るほど慣れるデザインかも知れない。
この新型RAV4の記事も何度か再編集してるんですが、最初は「ダサッwww」としか思えませんでしたが、不思議と新型RAV4を購入したくなってきた不思議。そのため十分「許容範囲内のオリジナリティ」とは言えそうです。
○「RAV4 Adventure」のデザイン画像
続いてはトヨタ的には最も売り出したいとされる「RAV4 Adventure」のデザインがこちら。アメ車=ダサいというイメージも持ちがちですが、まさにスタイリッシュなアメ車といった雰囲気。
一見すると先程のRAV4との違いは見て取れませんが、フロントグリルは八角形状のものに洗練されてる。またフォグランプも上部に移動して左右が繋がり合うまとまったデザインに進化しております。
他にRAV4アドベンチャーではルーフレールが標準装備化されるなど、デザインだけではなく使い型も含めて「アクティブさ」を売りにしてるグレードとのこと。きっと新型RAV4でツートンカラーが選べるのも、このアドベンチャーからかも知れない。
○新型RAV4のフルモデルチェンジ前の予想デザインがいかつすぎたwww
最後は余談ですが、トヨタ次期RAV4のフルモデルチェンジ予想画像はこんなデザインでした。正直、「いかつい」の一言。そして、実際のトヨタ新型RAV4と見た目とかすりもしてないことに笑いすらこみ上げてきます。
「巨大なエアダクトや次期クラウンのようなV型ウイングバーを配置される」「ホイールはブラック塗装がベースに仕上がっている」といった具体的な情報も散見されたものの、「意外と確度が高そうな情報」と表現した自分が恥ずかしい。
ちなみに、現行の四代目RAV4のデザインがこちら。そう、実は現行RAV4ってトヨタ・C-HRそのもの。
この現行RAV4はアメリカで一番売れている車種のため、さながらC-HRが世界的に売れていたとも言えます。トヨタ自動車がどういった戦略でRAV4やC-HRを別々に開発したのか知りませんが、こういった瓜二つの事情からRAV4が日本国内から撤退したのか。
以上、2019年4月10日に日本国内で再販されるトヨタ新型RAV4の最新情報でした。
ちなみに新型ハリアー最新フルモデルチェンジ情報や新型ランドクルーザー最新フルモデルチェンジ情報、新型アウトランダーPHEV最新フルモデルチェンジ情報、新型エクストレイル 最新フルモデルチェンジ情報なども興味があれば併せてご参照ください。
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