トヨタが世界に誇るコンパクトカーが「ヴィッツ(海外名ヤリス)」。
このヴィッツが初めて販売されたのは1999年。18年余りで既に累計販売台数は200万台を超える人気車種として、未だに新車販売ランキングではヴィッツの名前を目にします。
でも現行3代目ヴィッツが2010年にフルモデルチェンジして以来、2019年で既に9年目に突入。2017年にハイブリッド化されるなど、ヴィッツはこれまで何度もテコ入れが図られましたが、さすがに車体の古さは際立ってきました。
当然、気になるのは次のフルモデルチェンジ。
ってことで今回カーギークではトヨタ新型ヴィッツの最新フルモデルチェンジ情報をまとめてみました。既に次期ヴィッツの最新情報は各所で伝えられてますが、個人的な考察や予想も加えて改めてまとめてみた。
トヨタ新型ヴィッツの発売時期は?【フルモデルチェンジ時期予想】
まずはフルモデルチェンジ情報といえば「発売時期」。いつ頃トヨタ新型ヴィッツが発売されるのか興味津々。
結論から書くと、トヨタ新型ヴィッツの発売時期は2019年12月と予想されてます。
当初、マガジンXの最新情報などでは2018年段階で次期ヴィッツのデザイン案が了承されて2019年頃には試作モデルが作られ、2020年初頭から次期ヴィッツの量産が開始すると見られていた。
そのため2019年12月は次期ヴィッツの発表日に過ぎず、実際にフルモデルチェンジするのは2020年初頭になる可能性も依然としてありますが、2020年には新型エスティマのフルモデルチェンジや新型ハリアーのフルモデルチェンジなど新型車が目白押し。
ここらへんも相まって、どうやら新型ヴィッツのフルモデルチェンジが早まったと考えるのが自然か。
2019年10月後半に東京モーターショー(TMS)も開催されるため、そこで新型ヴィッツの市販車版がお披露目されそう。逆に言うと、トヨタ新型ヴィッツの発売時期がTMS以前に早まる可能性は低そう。
【予想】トヨタ新型ヴィッツのデザインはどうなる?
続いては、やはり新型ヴィッツの「次期デザイン」。新型ヴィッツは2020年のフルモデルチェンジでどういった外観エクステリアに変化するのか?
結論から書くと、トヨタ新型ヴィッツのデザインは「フォード・フィエスタ」風に仕上がるらしい。
次期ヴィッツのパワートレインは後述しますが、フルモデルチェンジ後は大きめのエアインテークやラジエーターグリルを採用し、グリルにはメッキ上の細い横ルーバーが配されると予想するのは、フルモデルチェンジ情報に定評があるマガジンX。
次期ヴィッツのデザインを国産車の中から例えるなら、さながらスズキ・スイフトか。ヘッドライトの形状など全体的な雰囲気は新型ヴィッツと似そう。少なくともフルモデルチェンジ後は、現行ヴィッツのデカ目ヘッドライトは影を潜めそう。
最近はBセグメントカーでもデザインの質が求められるため、新型ヴィッツのサイドにはプレスラインなどが施される可能性が高そう。現行ヴィッツ然り、サイドがのっぺりしてると「古い車のイメージ」は多少なりとも与えてしまいますからね。
意外とフルモデルチェンジ情報に定評があるベストカーでは、次期ヴィッツの予想デザインはさながらC-HR風。でも、さすがに極端すぎる予想デザインなので個人的にはなし。
○ヴィッツクロスオーバーはレクサス新型UX風?
フルモデルチェンジ情報に定評があるマガジンXによれば、新型ヴィッツのリアランプは「ハリアーのように横長基調」に仕上がるとのこと。かなり具体的で詳細な情報なので、信憑性は高そう。
他にも次期ヴィッツのサイドウィンドウは曲線で構成されるなど、現行ヴィッツよりも「柔らかい雰囲気」が増しそう。さながらフルモデルチェンジしたばかりの新型カローラスポーツのようか。
だから新型ヴィッツのデザインは他のトヨタ車と共通するコンセプトが採用されてるとのこと。この印象的なリアランプといえば、やはりレクサス新型UX。同様に水平基調のリアランプが採用されてる。
つまり新型ヴィッツのサイズ感を考えると、レクサス・UXが一番近くなる?
また新型ヴィッツには「クロスオーバー風」のなんちゃってSUVグレードが発売されるとのこと。実際アクアのおすすめ人気グレードの内訳を見ると、クロスオーバーモデルは意外と人気。
そのため「SUV風グレード」のモデルがフルモデルチェンジを機に投入される可能性は高いでしょう。
新型ヴィッツが初めてTNGA-Bプラットフォームを採用!
続いては新型ヴィッツの中身。プラットフォームやエンジン周りなど、フルモデルチェンジ後はどういった進化を遂げるのか。
まずはシャシー。
結論から書いちゃうと、トヨタ新型ヴィッツには「TNGA-Bプラットフォーム」が新たに採用されます。
新型プリウスでも評判が良かったTNGAプラットフォームの「Bセグメントカー」版。そのため燃費性能はそこまで向上してないとは思うんですが、新型ヴィッツの走行性能の向上には大きく期待して良いのではないか。
だから先程は「なんちゃってSUVの新グレードを追加」とは言いましたが、次期ヴィッツはTNGA化で車体剛性が高まるため、アクアのそれとは違うか。マガジンXのフルモデルチェンジ情報では「istの再来」などと表現されていたのも宜なるかな。
ただ2019年にフルモデルチェンジ予定の新型アクアがヴィッツに先駆けてプラットフォームは刷新されそう。
○国内版ヴィッツ→5ナンバー、海外版ヴィッツ→3ナンバー
ちなみに海外版ヴィッツのヤリスでは今回のフルモデルチェンジで3ナンバー化されるものの、日本国内では引き続き5ナンバーサイズが堅持される可能性が高そう。要するにフルモデルチェンジ後も新型ヴィッツの全幅は1700mm未満に維持される予定。
それでもフルモデルチェンジ後は車体がやや拡幅されるため、次期ヴィッツの予想主要諸元は3995×1695×1480mmと見られております。トヨタ現行ヴィッツはスイフトと同様に全長がやや短いものの、フルモデルチェンジ後は全長が4メートル近いサイズまで伸びそう。
とはいえトヨタに限らず、コストのことを考えたら自動車メーカーは海外も国内も規格を統一したいのが本音なんでしょうが。
新型ヴィッツはフルモデルチェンジで全車3気筒化へ!
そして、2020年のフルモデルチェンジ最大の目玉は「エンジン周り」。
結論から書いてしまうと、トヨタ新型ヴィッツは「全車3気筒エンジン化」されちゃいます。先日、フォルクスワーゲン新型ポロの試乗記事もレビューしましたが、特に海外勢を筆頭にダウンサイジングの波は凄まじい。新型ヴィッツもご多分に漏れずということ。
でも、フルモデルチェンジ後もエンジン排気量はほぼそのまま。具体的には1.0L直3、1.3L直3、1.5L直3などのエンジンが新型ヴィッツに搭載されます。だから厳密にはダウンサイジングというか、あくまで気筒が減らされるだけ。
ちなみに1.0L直3ターボは海外版ヤリスのみという情報も。
これはいわゆる「ダイナミックフォースエンジン」と呼ばれる新型エンジン。燃焼効率とパワーを両立させる技術であり、これから発売予定のレクサス新型UXにも2.0Lエンジンですが既に搭載済み。
そこで次期ヴィッツにもダイナミックフォースエンジンの技術を使って、新型ヴィッツも気筒を減らして燃費性能と走行性能を更に高い次元で両立させてくるとのこと。だから、新型ヴィッツのパワーダウンといった心配はしなくて良さそう。
○新型ヴィッツはCVTも進化!
また今回2020年のフルモデルチェンジでは、新型ヴィッツのCVTも新たに刷新されます。
トヨタ新開発のCVTは摩擦のロスなどが大幅に低減。ベルトとは別に発進用ギアを新たに組み込むことで、変速比のワイドレンジ化に成功。技術の詳細は分かりませんが、とにかくCVT独特の走りの気持ち悪さが減少し、実燃費も少し改善してる。
ハイブリッドエンジンに関するフルモデルチェンジ情報は少ないものの、新型ヴィッツハイブリッドは現行モデルより電気モーターやバッテリーなどは当然強化させてくることは想像にかたくない。
2020年予定のフルモデルチェンジでは、新型ヴィッツの走りと実燃費が相当改善されそうな雰囲気。そのため新型ヴィッツはシャシー性能の大幅な向上も含めて、海外勢のコンパクトカーに対して相当な脅威を与えることになりそう。
今回のフルモデルチェンジで「ヴィッツ→ヤリス」に改名へ!?
以上、長々とトヨタ新型ヴィッツのフルモデルチェンジ情報をお送りしてきたわけですが、最後に衝撃的なお知らせ。
実は、今回の2020年のフルモデルチェンジからトヨタ新型ヴィッツの名前は消滅します。そこで次期ヴィッツは「海外名ヤリス」に改名される予定。実際、ヴィッツの名前が消える可能性があると伝える自動車メディアも増加。
とはいえ、ヤリスの名前でWRCでヴィッツは活躍中。また日本国内でも海外出身者の定住者も増えました。今後ヴィッツを世界で売っていく上では、やはり「ヤリス」という車名で勝負する方が得策と少なくともトヨタは考えたらしい。
広告や宣伝を考えた場合でも車名がバラバラだとコストも増えるため、「カイゼン」大好きな自動車企業としては気になったのかも知れません。つまり今回で「ヴィッツのフルモデルチェンジ情報」をお伝えするのは最後になりそう(TдT)
ただし、海外版ヤリス(製造国はフランス)は国内版ヤリスのフルモデルチェンジより数ヶ月程度は遅れるとのこと。あくまでヴィッツ(ヤリス)の主戦場は依然として日本ということか。
ちなみに新型ヴィッツのフルモデルチェンジ情報は「新型ヤリス」の記事で追記していきます。
【フルモデルチェンジ】ヤリスGRがバケモノじみてる可能性www
だから新型ヴィッツにもトヨタが展開するスポーツブランド「GRモデルが」投入されます。具体的な販売時期はまだ不明ですが、「ヤリスGR」がフルモデルチェンジからしばらくして発売される予定。
でも、このヤリスGRがすごそう。
先程のなんちゃってSUVと違って、このヤリスGRは足回りがゴリゴリに強化。そして更に300馬力超えの「1.6L直4ターボ」と4WDが組み合わされ、加速感と走破性が組み合わさったものに仕上がるとか。
トレッド幅も1800mmまで拡幅されるといった情報もあって、ホンダ新型シビックとまでは言わないものの、ヤリスGRはそれに匹敵する余地が今からビンビン。ホンダ新型シビック徹底試乗レビューも参照。
そして変速機には6速MTも設定されるなど、新型ヤリスGRはクルマ好きの心をくすぐるに違いない。新型カローラスポーツの試乗でも評判が良い、いわゆるiMTと呼ばれるシステムかも知れない。
しかも、ヤリスGRには「高度な自動運転システム」も追加される情報もあって、これを使えばドリフト走行も可能だとか。これなら街中で暴走行為しても安心…とは言いませんが、日常のシーンにおいても使い勝手が高められてそうな雰囲気。
そのため新型ヤリスGRはスポーツカーではあるものの、当然にしてトヨタセーフティセンスが標準装備されるのでありましょう。
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