レクサスのフラッグシップサルーンが「LS」。
レクサス新型LSは2017年10月にフルモデルチェンジし、レクサス初のTNGAプラットフォームを採用したことが話題になりました。最近も2019年10月に一部改良され、新型LSの商品力に磨きがかかりました。
そこで今回カーギークでは「レクサス新型LSのマイナーチェンジ最新情報」を徹底的に解説していこうと思います。
2020年10月にマイナーチェンジ?
まずは「マイナーチェンジのタイミング」を解説。
レクサス新型LSの発売日は2020年10月頃になりそう。
当初マガジンXなどは「2021年夏にマイナーチェンジする」と報じてましたが、現行LSはガソリン車が6月26日、ハイブリッド車は8月28日に生産が終了。その後、今回のマイナーチェンジ版LSが予約注文できるようになるのは9月25日から。
これまでレクサス・LSは10月にテコ入れされることが多かったので、おそらく今回のマイナーチェンジも同様と考えると、レクサス新型LSが実際に発売するのは2020年10月以降と予想できます。
ただし、既に東京オリンピックの延期は決まってますが、新型LSの発表日そのものは当初の予定通り、2020年8月に行われそう。既にレクサス新型LSのテストカーは全国で走ってる姿が確認されてるので、今回のマイナーチェンジが大きく遅れることはなさそう。
レクサス新型LSのパワートレインが拡充!
続いては2021年のマイナーチェンジの目玉情報を解説。
結論から書くと、レクサス新型LSのパワートレインが拡充されます。具体的には「2.4L直4ターボエンジン」と「同エンジンを搭載したハイブリッドエンジン」の二種類が、今回のマイナーチェンジから新たに追加されます。
この2.4L直4ターボはTNGA設計された新型エンジン。FR駆動のレクサス新型LSに合わせて「縦置き」に配置され、この2.4L直4ターボのトルクの太さは3.5L V6エンジン並なんだそう。これに伴って排気量は2400ccなんですが、グレード名は「LS350」「LS350h」という名前で販売されそう。
レクサス現行LSは3.5L V6エンジンしか搭載されておらず、どうしても値段は高価格帯。車両価格は最低でも1000万円超えており、安倍政権が消費増税したことも手伝って売れ行きは厳しい。もちろん高級車だから安売りする必要もないと思いますが、この2.4L直4ターボでLSの敷居を少しでも下げようという判断。
いろんな自動車雑誌の情報を勘案すると2020年夏に生産終了するレクサス・GSの穴を埋めることも意識して、LS350やLS350hの価格帯は800万円台で発売されそう。
5.0L V8ハイブリッドが復活か?
そして、更に今回のマイナーチェンジでは「往年の5.0L V8ハイブリッド」が再投入されそう。この5.0L V8ハイブリッドは現行LSで消滅したんですが、今回のマイナーチェンジで再び復活します。グレード名もかつてのように「LS600h」と見られてる。
先代LSハイブリッドと同エンジンを流用するため大きな進化はないものの、やはり大排気量じゃないと満足できないお金持ちは多い。トヨタ新型センチュリーに未だに転用されてることを踏まえると、少なくとも新型LSのブランド力が落ちることはなさそう。良くも悪くも原点回帰。
だから2.4L直4ターボで価格帯を引き下げつつも、一方で新型LSの上限価格を引き上げる戦略。
ただし、メルセデスベンツやBMWといった高級輸入車では当たり前の「プラグインハイブリッド車」の投入は先になりそう。だから今回のビッグマイナーチェンジにおいても、LSがレクサスのフラッグシップモデルとしての威厳を取り戻せるかは少し微妙という指摘もあります。
今回のマイナーチェンジの目玉は「レベル3の自動運転技術」
ただし、これらのパワートレインに関してですが、実は今回のマイナーチェンジから一年後の2021年夏頃のテコ入れで投入されるという情報もあります。じゃあ、今年2020年のマイナーチェンジの目玉は何なのか?レクサス新型LSはどこが進化するのか?
結論から書くと、今回のマイナーチェンジの目玉は「レベル3の自動運転システム」。レベル3はとりわけ高速道路上においてあらゆる運転操作が自動で操作してくれる水準を指します。ハンドルから手を離そうが、視界を前方から外そうが技術的にも法的に問題ない。
レベル3の自動運転システムは、もはや半自動運転ならぬ「8割自動運転」と言ってもいい。この最新鋭システムを目立たせる意味でも新しいパワートレインを一気呵成に追加する必要は薄いか。
一方、レクサス新型LSのデザインの変更点は少なそうです。2020年秋にマイナーチェンジ予定の新型ISは大胆にデザインが刷新されますが、新型LSはヘッドライトや特徴的なフロントグリルはマイナーチェンジ後も変化はしません。
確かに新型LSのテストカーを見る限り、バンパーやフェンダー付近にゴリゴリに偽装されてる。でも、自動運転をサポートするカメラ類やLiDARスキャナーといったセンサー類が隠されてるだけ。リアバンパー周りも偽装されてるものの、こちらも後方車両との車間距離を測るためのセンサー類の追加を示唆してる。
デザイン変更に関しては、新エンジンが追加される2021年のテコ入れのタイミングの方が期待できそう。年次改良(一部改良)と呼ぶのかマイナーチェンジと呼ぶのか定義はありませんが、レクサス新型LSの購入を考えてる人は覚えておくといいかも。
トヨタ的にはホンダ新型レジェンドのマイナーチェンジよりも先駆けての投入を意識してるらしく、今回の新型LSのマイナーチェンジは「今後のトヨタや日本の自動運転技術の趨勢」を占うかも?
コメント