【自動車用語】ホンダセンシングとは?初代と最新バージョンの違いとは?ホンダセンシングの過去と歴史まとめ【日本電産・ボッシュ・ヴァレオ】

各自動車メーカーの自動ブレーキシステムはそれぞれ名前が異なります。トヨタ自動車だとトヨタセーフティセンス、スバルだとアイサイト、ダイハツだとスマートアシスト、日産自動車だとプロパイロット。

ee36e83abea13d30568b4bd2244a07c1 417x400

そして、ホンダの自動ブレーキシステムといえば「ホンダセンシング」。ホンダは自動車メーカーの中では割と早い段階で自動ブレーキシステムを搭載し、ホンダセンシングはミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせてるのが特徴。知ってる人も多いはず。

そこで今回カーギークでは「ホンダセンシングの歴史」を振り返ってみようと思います。実は、ホンダセンシングは初代がコロコロと供給メーカーが変わってる模様。今後もホンダセンシングのシステムは紆余曲折を経そう。

car-geek.com

初代ホンダセンシングは日本電産製

まずは初代ホンダセンシングの中身を解説しようと思います。

初代ホンダセンシングは「日本電産エレシス製」になります。日本電産エレシスは現在でこそ日本電産の子会社ですが、かつては「ホンダエレシス」と呼ばれたホンダ系列のサプライヤー。つまり、初代ホンダセンシングの中身はほぼ「純ホンダ内製」。

しかしながら初代ホンダセンシングの中身はお粗末そのもの。ミリ波レーダーとの相性が悪かったのか、「止まらない自動ブレーキ」と揶揄されることもしばしば。自動ブレーキシステムの試験でも散々な結果。個人的に初代ホンダセンシングの「負のイメージ」が未だに残ってます。

また経営面で考えても、ホンダエレシス製は開発コストもかかったため利益面で旨味が少なかった。まさに救いようなし。

car-geek.com

二代目ホンダセンシングはボッシュ製

そのためホンダは二代目ホンダセンシングからは「他のサプライヤー」から調達することを決める。いわゆる機能買い。実際、お役御免となったのか2014年にはホンダエレシスは日本電産に売却されてる。

結論から書くと、二代目ホンダセンシングは「ロバート・ボッシュ製」になります。ボッシュはドイツが誇る自動車部品メーカー。世界トップクラスの売上を誇り、自動車メーカー単体と肩を並べるほど。ある意味、当然の選択。

実際、二代目ホンダセンシングは自動ブレーキの性能は向上し、ホンダセンシングの悪い評判はあまり聞かなくなりました。2019年後半現在までボッシュ製のホンダセンシングがホンダ車には搭載されております。

ただし、ボッシュ製のホンダセンシングはホンダ側が無茶難題を押し付けた結果、追従クルーズコントロールといった機能面の追加にあたってボッシュが修正費用を多額に要求。コスト面でそこまでホンダ的に旨味がなかったとされます。

ホンダとボッシュの間のギクシャク感は最後まで埋まらず。二代目ホンダセンシングは比較的短命に終わりmス。スバルアイサイトでも言えるようですが、国産の自動車メーカーと外国の自動車部品メーカーとは意思疎通が上手くできないことが多い模様。

car-geek.com

三代目ホンダセンシングはヴァレオ製

そして、三代目ホンダセンシングは2020年2月にフルモデルチェンジの新型フィット4から標準搭載されます。今後2020年以降に発売される新型車は3代目ホンダセンシングが軒並み搭載される予定。じゃあ、3代目ホンダセンシングはどこ製なのか?

結論から書くと、3代目ホンダセンシングは「ヴァレオ製」になります。ヴァレオはフランスの自動車部品メーカー。歴史は100年近くあるものの、自動ブレーキシステムの開発にかけては新興メーカー。そのため引き続き外国メーカーではあるものの、ホンダは与し易いと判断したとのこと。

ちなみに、3代目ホンダセンシングの搭載カメラは「モービルアイ製」。他社の自動ブレーキシステムにも使用されてることが多く、モービルアイ製の単眼カメラは世界最高峰の画像認識精度を誇るとされます。だから国産の部品メーカーはやや後塵を拝してる形。

だから、ヴァレオ製の3代目ホンダセンシングは性能面でもコスト面でも優れた自動ブレーキシステムとされます。まだ記事の執筆時点で発売されてないので性能は推し量れませんが、ボッシュ製より大きく見劣りすることはないはず。

car-geek.com

4代目ホンダセンシングは日立製?

続いては4代目ホンダセンシングの中身を予想してみる。

現状、三代目ホンダセンシングを開発してるヴァレオとの関係は良好とされます。この関係性次第では引き続きヴァレオ製が採用され、もしかすると4代目ホンダセンシングの登場はないかも知れない。

ただし、最近の自動車業界の構図を見ても分かるように、2019年末にホンダ系列の自動車部品メーカーが日立オートモティブシステムズを結果的に買収。この日立オートモティブシステムズが開発したカメラにはアイサイトの自動ブレーキにも使われてる。

もちろんホンダが意味もなく買収するとは思えないため、もしかすると4代目ホンダセンシングには日立オートモティブシステムズ製に置き換わる可能性も?

一方、次期アイサイト4のカメラには日立製からモービルアイ製に置き換わるなど、カメラの性能がやや見劣りするのが現状。今更ホンダが日立オートモティブシステムズを買収した意味があったのか?という疑問符も付きますが果たして?

コメント

タイトルとURLをコピーしました