2019年11月の新車販売台数が発表されましたので、今回もカーギークではランキングの中身をざっくりレビューしていこうと思います。増税から一ヶ月経った新車販売台数はどうなったのか?
シエンタやルーミーなどコンパクトが人気
まずは普通車の新車販売台数ランキングをチェック。
結論から書くと、ランク上位5車種はトヨタ・カローラが10705台。トヨタ・シエンタが10331台。トヨタ・プリウスが8375台。トヨタ・ライズが7484台。トヨタ・ルーミーが7132台。
今月もトヨタが独占。日産・ノートは上位に位置することが多かったんですが、今月も6位の6712台。
プリウスロケットなど揶揄されることもありますが、未だに安定してプリウスは人気。カローラはフルモデルチェンジしたばかりだけあって、今月も1万台超え。シエンタやルーミーといったスライドドアタイプのBセグメントカーが相変わらず人気。
ルーミータンクのライバルであるスズキ・ソリオも販売台数は3186台にとどまりますが、前年同月比で約85%に留めてることを考えたら健闘してる方でしょう。フリードもマイナーチェンジ直後だけあって前年同月比でほぼ100%を維持。今後は更に販売台数を伸ばしそう。
ライズは1万台を超える?マツダは絶不調…
そして、トヨタ・ライズが4位にランクイン。
どれも一昔前のランキングと比べると、販売台数的にはパッとしませんが前評判通りの結果。ダイハツ・ロッキーも予約開始時期は遅かったもののの4294台と好調。今後はライズは1万台を視野に入ることでしょう。
ただ、ライズやロッキーのライバルのスズキ・クロスビーは1513台と溝を開けられてる形。もちろんクロスビーは販売から既に2年が経過してるものの、ライズやロッキーの追い風に乗りたいところ。2020年1月のスズキ新型ハスラーのフルモデルチェンジの影響も多少受けてるのか。
一方、自動車メーカー全体で見るとマツダの落ち込みが激しい。
例えば、発売されたばかりのマツダ新型CX-30の新車販売台数は割と好調なものの、それ以外は壊滅的。CX-5は75%減。人気と言われていたCX-8も50%減少。ちょい高級路線の結果、増税のアオリを受けやすいのかも知れない。
MAZDA2やMAZDA3の月販台数は2000台をそれぞれ超えなど、傍から見てても苦しそうです。冬のボーナスはちゃんと出るんでしょうか。
軽自動車の販売は新型タントが持ち直す
続いては軽自動車の新車販売台数をチェック。
結論から書くと、上位ランク5車種はダイハツ・タントが21096台。ホンダ・N-BOXが18806台。スズキ・スペーシアが12820台。日産・デイズが12137台。ダイハツ・ムーブが6775台。
前月の新車販売ではスペーシアに後塵を拝したものの、今月2019年11月の販売ではダイハツ・タントが1位に返り咲く。増税の影響もあいまって9月に極端に登録が増えた反動だったのかも知れない。
逆に言うと、ホンダ・N-BOXが相変わらず安定してド強い。またスズキ・スペーシアも増税の影響を受けることなく安定して売れてるなど、既にワゴンRを超える商品力の高さが伺えます。
2020年以降にフルモデルチェンジを控えてるムーヴはモデル末期だけあって苦戦してるものの、なんとか6位を維持できてるのはやはりムーヴキャンバスのおかげでありましょう。裏返すとヒンジドアのムーヴがいかに売れてないか。
○日産デイズの販売台数は意外と苦戦気味?
一方、日産デイズは意外と苦戦気味か。
何故なら、ご存知のように2019年春にデイズはフルモデルチェンジを行ったばかりに加えて、更に現行ルークスの台数も含んだ上でスペーシアの販売台数に後塵を拝してるから。
そこで2019年11月のメーカー全体の軽自動車の販売台数を確認すると、スズキが約47000台、ダイハツが約49000台。ホンダが約24000台、日産が約16000台。割と引き離されてるのは主力デイズが大きな原因。日産としてはせめてホンダを超えたいのが本音でしょう。
そのため来年2020年春の新型デイズルークスのフルモデルチェンジに期待がかかります。
下位ランクを適当に見ておくと、ミラ(5459台)はアルト(5712台)に後塵を拝してる状態。来年か再来年にはフルモデルチェンジされるアルトはモデル末期もいいところ。個人的に高評価だった新型ミラトコットも既に息切れ感があるのか。
トヨタ・ピクシスも1643台と意外に売れてる。軽自動車でもトヨタが存在感を発揮するとか勘弁して欲しい(笑)
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