未だに某ウイルスの脅威が続いてます。安倍政権の後手後手の対応に苦笑いしかできませんが、経済への悪影響が心配。
例えば、円高が進んで1ドル105円台に突入。下手すりゃ104円台。輸出で稼いでる自動車メーカーには悪影響必至。今後海外に工場を移転させる自動車メーカーも増えそう。物流もストップして部品が仕入れできないなど、新車をそもそも生産できないケースも増えそう。
また原油価格も絶賛下降中。一見すると良いニュースにも思えますが、ガソリン価格が高騰する理由でも触れたように、経済活動が悪化すると原油の需要も減る。これに比例してガソリン価格も下がる。それだけ実体経済が停滞してる裏返し。
一方、某ウイルスが蔓延し始めた2020年2月にはトヨタ新型ヤリスやホンダ新型フィットなどのフルモデルチェンジが立て続けに行われました。前月にはスズキ新型ハスラーもフルモデルチェンジするなど、当然気になるのはそういった新型車の販売台数。
ということで前置きが長くなりましたが、2020年2月の新車販売ランキングをチェックしてみたいと思います。
2020年2月もライズが首位
最初は「普通車」の新車販売ランキングをチェック。
まず上位ランキングを見てみると、1位がトヨタ・ライズの9979台。2位が日産・ノートの9913台。3位がトヨタ・カローラの9898台。4位が日産・セレナの8647台。5位がトヨタ・アクアの8433台。
2020年2月の新車販売ランキングでも、トヨタ・ライズが好調を維持。カローラも昨年秋にフルモデルチェンジしたばかりだけあって堅調。日産勢も上位に食い込んでるものの、前年比の販売台数は20~25%減。消費増税の影響が考えられます。
ただし、現在ライズは生産が間に合わずに注文を停止してる状態のため、今後これ以上大きく販売台数を伸ばす可能性は低そう。一方、2020年夏頃に日産新型ノートはフルモデルチェンジするとも言われてるため首位を挽回できる余地は十分ありそう。
ヤリスもフィットも販売台数はイマイチ?
続いては注目のホンダ新型フィットの販売台数を見てみると、8221台と7位に留まった模様。一見するとパッとしませんが、2020年2月はフルモデルチェンジした当月だけあってあまり奮わなかった模様。実際、トヨタ新型ヤリスの販売台数も3491台で22位に甘んじてる。
さすがにもっと売れるポテンシャルを秘めてると思うので、本領を発揮するのは2020年3月以降と予想されます。今後の販売台数を注視したいところ。ただ某ウイルスの影響で生産にどこまで影響するか心配。ホンダは生産を再開した直後にコロn…コレですから泣きっ面に蜂。
他にも見てみると、トヨタ・ルーミーやタンクが前年比でむしろ増加。消費増税の悪影響などゼロ。例えば、スズキ・ソリオの販売台数も前年でマイナス3%減に留まっており、改めて「プチバン」というジャンルの需要の底堅さが読み取れます。
下位のランキングを見ると面白かったのが、スバル・WRXが前年で+234%増加。同じくスバルのレヴォーグも123%の増加。WRXはEJ20型エンジンの生産終了に伴ってWRX STIも販売終了してる。そこで一気に在庫をさばいたことが影響か。
2020年秋頃にスバル新型レヴォーグはフルモデルチェンジするものの、実は2020年1月末に特別仕様車を発売してる。次期レヴォーグの発表が随分前に行われてたことも手伝って、もう待ってらんねぇって人がレヴォーグを購入したと予想してみる。
タントは結局売れてるのか売れてないのか?
続いては「軽自動車」の新車販売台数をチェック。
結論から書くと、ホンダ・N-BOXが2020年2月も安定して首位を維持。カーギークでは「N-BOX vs スペーシア」や「N-BOX vs タント」といった比較記事も作ってますが、N-BOXの商品力は隙がない。昨年末にN-BOXがマイナーチェンジしたことも奏功か。
続いて2位は日産・デイズの15495台。ただし、日産新型ルークスがフルモデルチェンジを機にデイズシリーズから脱退します。そのためデイズそのものの販売台数は4月5月以降から一気に減少するはず。本当の実力がそこでようやく判明する。
一方、3位はダイハツ・タントの14496台。4位が13945台。前月とランキングは逆転したものの、スペーシアとの販売台数の差はわずか500台超。昨夏にモデルチェンジしたばかりの数字としては寂しい。
実際、同様に昨年2019年にテコ入れされたデイズシリーズは前年同月比で伸ばしてるにも関わらず、モデル末期で乱売したこともあってかタントは前年同月比で下がってるのが対照的。だから新型タントは売れてるとはやはり言いづらい?
○N-WGN急浮上の理由は?ハスラーは売れてない?
6位以下を見てみると、ホンダ新型N-WGNが11121台で6位に急浮上。前年同月比で2倍。フルモデルチェンジの効果が歴然と現れてるカタチ。安全装備の充実っぷりが評価されており、対象的にミラトコットの販売台数が落ち込んでるのが露骨。
ただし、N-WGN急浮上の理由は生産中止の影響も強い。1月以降、一気にバックオーダーをさばいてる状態。2月でこの数字だと当初予想していたようなN-BOXを一時的に超えることはなさそうか。
一方、2020年1月にモデルチェンジしたスズキ新型ハスラーの新車販売台数は5809台で9位。1月はモデルチェンジ直後だけあって仕方ない側面もありますが、2月は新型ハスラーまるまる分の数字のはず。そう考えたら少し物足りない。
ダイハツ・タントと同様に市場に受け入れられてない可能性もありますが、今後に注目したいところ。
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