2020年夏にホンダ新型シビックタイプRがマイナーチェンジを果たします。ベース車両のシビックハッチバックは同年1月にマイチェン済みなので、シビックタイプRは約8ヶ月ほど遅れて登場したカタチ。追記しておくとコロナの影響でマイチェンは更に延期されてます。
もちろんシビックタイプRと言えば、300馬力を超えるモンスターエンジンが売り。世界的にもファンは多く、既にカーギークでもシビックタイプRの試乗記事はレビュー済み。しかしながら、発売年が2017年9月。ベース車両のシビックに至っては2015年10月発売。
そこで今回カーギークでは「ホンダ新型シビックタイプRのフルモデルチェンジ最新情報」を解説しようと思います。どうやら次期シビックタイプRの開発は順調に進んでいる様子。
発売日は2022年半ば以降?
まずは「発売日」の最新情報。ホンダ新型シビックタイプRはいつ頃フルモデルチェンジするのか?
ホンダ新型シビックタイプRの発売日は2022年半ば以降になると予想。現行シビックタイプRは2017年に発売されてることからモデル周期は約5年。スポーツカーということを考えたらモデル周期はかなり短い方か。
一方、ベース車両のシビックは2015年の発売(メイン市場の海外での話)から既に5年以上が経過してることから、おそらく現行シビックタイプRよりも先駆けてフルモデルチェンジする可能性は高いはず。2021年の早い段階でのフルモデルチェンジも?
ただし、コロナ禍の影響で現行のマイナーチェンジすら遅れてる状態。すんなり次期シビックタイプRのフルモデルチェンジが順調に進むかはやや微妙。マイチェンですら発売時期を見通せてない以上、次期シビックタイプRのフルモデルチェンジは2023年以降に大幅に遅れる可能性も高そう。
フルモデルチェンジ後は北米生産に?
じゃあ、何故新型シビックタイプRの発売時期が確定できるのか?
まずおさらいしておくと、現行シビックハッチバックとタイプRは、現在はイギリスのスウィンドン工場で製造されてる。ご存知のように、イギリスはEUから離脱することが既に確定してる。でも実際に離脱するまでそ政治的なゴタゴタが数年以上続きました。
そのためイギリスから自動車の生産を撤退する日系メーカーも多かった。これはホンダもご多分に漏れず。そこでシビックはタイプRを生産していたスウィンドン工場を「2021年中」に撤退させることを既に決定してる。つまり、このタイミングでシビックタイプRのフルモデルチェンジも行おう、という算段。
ただし、昨今の世界的な事情も勘案すると発売時期を確定するのは難しいはず。その一方で、イギリスからの生産撤退は覆せないでしょうから、もしかするとシビックタイプRを発売できない期間が出てきそう。
ちなみに、現状だと次はどこの工場で作るかは決まってないようですが、やはりシビックのメイン市場を考えるとアメリカか。ホンダはアメリカでアキュラブランドも展開しており、結果的に次期シビックタイプRにとっては望ましい環境に移れるのか。
シャシーやパワートレインは刷新される?
続いてはシャシーやパワートレインといった中身の最新情報。今回のフルモデルチェンジで新型シビックタイプRは更に進化するのか?
例えば、新型シビックタイプRのプラットフォームは「現行シビックのもの」が引き続き流用されそう。
ホンダ次期ヴェゼルを皮切りにプラットフォームがホンダ開発の新世代のものにいよいよ換装されますが、現行シビックはシャシーを新しくしたばかり。先ごろフルモデルチェンジしたフィットです新世代プラットフォームに換装されてない以上、基本的に期待薄。
ただし、スポット溶接を増やすなどして車体剛性を更に高める余地はあります。またサスペンションも含めた全体の剛性感を高めることで、走りの質感は十分アップできる。実際、2020年夏のマイチェンではかなり足回りが強化されてます。
次期シビックタイプRはフルハイブリッド化で400馬力超え?
一方、搭載エンジンも現行の「K20型(2.0L直4ターボ)」がフルモデルチェンジ後も引き続き流用されそう。これは20年以上前に開発された古いエンジンですが、シビックタイプRの販売台数を考えるとこちらも新世代のものにガラッと刷新することは考えにくいか。
一方、シビックタイプRは「フルハイブリッド化される」と報じるのはベストカーの最新情報。
個人的にはマイルドハイブリッド化も微妙と考えてたんですが、後輪タイヤを2個の電気モーターで駆動させる、
いわゆるトルクベクタリング4WDシステムが採用されると見ている様子。これは既にホンダ・レジェンドに搭載されてるハイブリッド方式。
この情報が事実であればレジェンドの例を参考にすると、それぞれの電気モーターの出力は40~50馬力程度ではあるものの、次期シビックタイプRハイブリッドのシステム出力は400馬力を超えることはほぼ確実。次期ランドクルーザーなどがマイルドハイブリッドに逃げる中、次期シビックタイプRは異質。
次期86や次期フェアレディZなどは電動化すらされないようなので、ホンダ新型シビックタイプRは期待できそう。
次期デザインや安全装備はどうなる?
続いては「次期デザイン」の最新情報。
新型シビックタイプRの次期デザインは「キープコンセプト」。これまでシビックの系譜を辿るとフルモデルチェンジの度にデザインは大胆に変更されてたものの、ノーマルシビックも含めて次期シビックタイプRも引き続き基本デザインが踏襲されます。
既にテストカーはヨーロッパで走行してるんですが、現行シビックタイプRと比べて大きく雰囲気は変わらないと思います。それでもフロントグリルが拡大し、ヘッドライト上部にターンシグナルランプが配置されるなど、細かい変更点は多そう。
現行シビックタイプRはゴテゴテ感がありましたが、空力性能を高める細かい装備を取っ払って全体的には現行比でプレーンな印象を与えそう。2021年頃にフルモデルチェンジしそうなノーマルシビックも同様、タイプRのような雰囲気に仕上がりそう。
一方、次期シビックタイプRの安全装備はどうなるのか?
一応確認しておくと、2020年夏のマイチェンでホンダセンシングなどが追加される予定。だから数年後のホンダセンシングがどこまで進化してるかは分かりませんが、フルモデルチェンジ後も更に安全装備が順当に高まることは確実。
もしかすると次期シビックタイプRは日産新型スカイラインのような「半自動運転」も可能になるかも。
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