トヨタの人気SUVが「C-HR」。
当初は奇抜なデザインから売れるかどうか疑問視もされていましたが、フタを開けてみると爆売れ。格闘ゲームの『ストリートファイター』や漫画『北斗の拳』などとコラボした面白いCMも話題になりました。
ただトヨタ・C-HRは2016年12月に発売されてから早3年目。やや商品力も鈍ってきた感もなくはない。
そこで今回カーギークではトヨタ新型C-HRのマイナーチェンジ情報をまとめてみたいと思います。果たして、今回のマイナーチェンジで新型C-HRはどうテコ入れされるのか?
新型C-HRは2019年10月18日にマイナーチェンジ?
まずは「発売時期」。トヨタ新型C-HRはいつマイナーチェンジするのか?
結論から書くと、トヨタ新型C-HRは2019年10月18日にマイナーチェンジされる予定。同時期に安倍政権が消費増税を行うため、新車販売が落ち込むタイミングでのマイナーチェンジはまさに妥当。
当初新型C-HRは2019年12月にマイナーチェンジすると報じられていたものの、新型C-HRの発売日は少し早まった感じ。ただし、10月7日から新型C-HRの生産が始まるため、発売日は11月以降にズレ込む可能性も。
とりあえず現行C-HRの発売から「およそ3年後」のタイミングでマイナーチェンジされる計算。逆に言うと、ここまでC-HRが大きなテコ入れを施さなかったのは「元々の商品力の高さ」を裏付けるか。
マイナーチェンジで新型C-HRの「デザイン」が変更される?
続いては「外観デザイン」の最新情報。どうやら今回のマイナーチェンジでC-HRの外観がテコ入れされるっぽい。
結論から変更点を書くと、新型C-HRはフロントバンパー周辺やエアインテークの形状が変わる予定。
例えば、今回のマイナーチェンジで「フォグランプの位置」もエアインテーク外に移動する予定。どうやら日本と海外でデザインが統一されます。逆に言うと、C-HRのデザインは地域差があった模様。
おそらくコストカットの一環も含まれたマイナーチェンジ。
他にもリアスポイラーもコンビランプと一体化し、マイナーチェンジ後はリア周りはスッキリ感が増す。ヘッドライトはデイライトとターンシグナルランプが統合され、エントリーグレード「S」には三連タイプのLEDランプが標準装備されます。
一方、コンビランプはレクサス新型UXのような水平タイプに変更し、リアバンパーもディフューザー風に変更。ヘッドライトの形状変化に伴って、上級グレード「G」はヘッドライトの流れるウィンカー(シーケンシャルターンランプ)は廃止。
ただし、リアにもシーケンシャルターンランプが新たに搭載されるとか。
○カラーの変更点も多いマイナーチェンジ
今回のマイナーチェンジで新型C-HRは「内外装のカラー」の変更点が多い。
例えば、赤色の車体カラーはがカムリなどに採用してる「エモーショナルレッドⅡ」に変更。現行C-HRに設定のダークブラウンマイカやラディアントグリーンが廃止され、代わりにオレンジマイカとオキサイドブロンズマイカに置き換わる予定。
後者は鮮やかなオレンジ色と落ち着いたカーキ色が追加される感じです。新型C-HRに限らず、車体カラーはマイナーチェンジなどテコ入れ時に入れ替わることが多い。もし気に入った車体カラーがあれば早めに買っときましょう。
上級グレードのみに設定されてるブラウン系の内装色には「上質なサドルタン」に新たに置き換わる予定。
ちなみに、C-HRの特別仕様車の「モードNero」や「モードBruno」は今回のマイナーチェンジをもって販売終了になります。内外装をブラックやブラウンで統一したモデルですが、あまり販売が振るわなかったのか。
エンジン周りもマイナーチェンジでテコ入れか?
続いては「エンジン周り」の最新情報。搭載エンジンに大きな変更点はないものの、今回のマイナーチェンジで新型C-HRの走りは充実しそう。
例えば、ハイブリッドモデルには「E-Four」と呼ばれる4WDシステムが搭載される予定。現行C-HRはガソリンターボのみにしか4WDが設定されていないので、雪国でのC-HRの販売の押し上げが期待されます。
他にも、新型C-HRの1.2Lターボには「6速MTモデル」が新しく用意されます。カローラスポーツの試乗レビューでも評判が高いi-MTか。ハイブリッド車ではバッテリーがニッケル水素からリチウム電池に変わる予定。
ただし、当初予定されていた新型2000ccエンジンの搭載は見送り。
今回のマイナーチェンジで「C-HR GRスポーツ」が追加
続いては「GR系モデル」の最新情報。
結論から書くと、トヨタ新型C-HRにも「C-HR GRスポーツ」が今回のマイナーチェンジから導入される予定。
当初C-HR GRスポーツは2020年初夏に発売すると言われてたものの、どうやら発売はかなり早まった模様。またMTモデルもGRスポーツにしか設定されない予定でしたが、結果的には前述のようにノーマルC-HRにも設定されます。
○新型C-HR GRスポーツの最大の売りは「デザイン」?
ノーマルC-HRとC-HR GRスポーツの違いは「主にデザイン」。
新型C-HR GRスポーツの搭載エンジンは1.2L直4ターボ(6速MT)のみ。足回りもチューニングされると思われますが、安価なGRスポーツということを考えたら乗り味の大幅な進化は期待薄でしょう。
一方、新型C-HR GRスポーツには張り出し感が強い専用フロントバンパーやダーク塗装の19インチアルミホイールがあしらわれる。GR専用エンブレムも設置。ドアミラーもブラックに塗装され、意外と差し色として効果的。
とりわけ「ホワイトのブレーキキャリパー」は走り屋の所有欲をくすぐるか。
内装もシルバーステッチ入りのステアリングホイールや専用メーターパネルを採用し、アクセルペダルもアルミ製に変更。プッシュボタンもGRロゴが入れられるなど、他のグレードでは見られない装備が充実。
だから新型C-HR GRスポーツは走りに特化したモデルと言うより、軽自動車で言うところの「カスタムグレード」と思えば購入する価値はありそう。
新型C-HRの安全装備などが地味に向上する!
続いては「安全装備など装備面」に関する最新情報。
結論から書くと、トヨタ新型C-HRの装備面が充実します。例えば、盗難防止アラームが新たに標準装備されたり、エアコンの冷媒機能も高められる予定。パノラミックビューモニターもセットオプションで新たに購入可能。
そして、今回のマイナーチェンジで「DCM(車載通信機)」が新型C-HRにも標準装備されるのも特徴。他にもトヨタ新型カローラのフルモデルチェンジでも追加されるディスプレイ画面付きオーディオも全車標準装備されるとか。
○マイナーチェンジで「安全装備」は一長一短?
また今回のマイナーチェンジで新型C-HRの安全装備が地味に向上します。
もちろん現行C-HRにも新型トヨタセーフティセンスが搭載されてるものの、C-HRはデザイン的に後方を確認しづらい。そこでリアバンパーのクリアランスソナーは誤発進抑制に対応したものに換装されます。現行C-HRは「実際に止まる」までは対応してない。
ただし、今回のマイナーチェンジからクリアランスソナーそのものが標準装備ではなくなる可能性も。だから後退時に接近車両などで自動ブレーキが作動するリアクロストラフィック機能が新たに充実するものの、あくまでセットオプション。
だから今回のマイナーチェンジは「一長一短」といったところ。
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