トヨタの人気ミニバン車が「ノア」と「ヴォクシー」。
2014年1月のフルモデルチェンジで初めてハイブリッド化されて話題になりました。2017年にノア・ヴォクシーはマイナーチェンジを施すなど、いくらミニバンの王者と言ってもフロントマスクを大胆に一新するなどテコ入れにも余念がありません。
そこで今回カーギークではトヨタ新型ノア・ヴォクシーのフルモデルチェンジ最新情報をまとめてみました。
発売日は2022年1月13日?
発売日の最新情報を解説。
トヨタ新型ノア・ヴォクシーは「2022年1月13日」に発表発売されました。現行ノア・ヴォクシーは2014年1月に発売されているので、モデル周期はちょうど8年程度。12月8日にティザービジュアルが公開されて、その際に受注も始まっていました。
次期ノア・ヴォクシーの生産はガソリンモデルが同年1月6日、ハイブリッドモデルが同年1月27日から開始されるという情報もありましたが、素直に2022年1月13日に発売されました。
一方、兄弟車のエスクァイアは2021年12月に販売終了しています。エスクァイアの販売台数は2021年上期でわずか7000台。月販じゃないです。あくまでノアヴォクシーの上級モデル的な位置づけだったとは言え、この数字では致し方なし。
ただいずれヴォクシーも販売終了させて、ノアに統一させたい狙いがある模様。
新型ノアヴォクシーの次期デザインはどうなる?
続いては「次期デザイン」の最新情報。トヨタ車はダサいと言われがちですが、新型ノア・ヴォクシーのデザインはどうなったのか?
○新型ノアのデザインは上質モダン?
トヨタ新型ノアの標準仕様がこちら。
フロントグリルには車体色と同じ3本の大きめのメッキバーが配されます。一番上のメッキバーはヘッドライト下端まで伸び、左右のヘッドライトを繋げるメッキガーニッシュと一体感があります。先代ノアと比べると、良くも悪くもギラギラ感はありません。
コンセプトデザインは【堂々モダン上質】とのこと。
一方、アグレッシブスタイルを標榜するエアロ仕様(グレード名はS-GとS-Z)はフロントグリル全体が更に巨大化して存在感があります。例えば、メッキ化とブラックアウト化が上手に組み合わされており、実際に目の辺りにしたらかなり迫力がありそう。
先代ノアでは違いはあまりなかったように思えますが、新型ノアのエアロ仕様は先代エスクァイアの後継モデル的な位置付けでもありそう。コンセプトデザインは【王道アグレッシブ】とのこと。車体カラーは標準車が5色、エアロ仕様が6色とのこと。
○新型ヴォクシーのデザインは先鋭独創?
トヨタ新型ヴォクシーの確定デザインがこちら。
新型ノアと同様、いわゆるキープコンセプト的な匂いも漂わせますが、新型ヴォクシーも顔付きがかなり迫力が増している印象です。まさに派手派手。ただ先代ヴォクシーと比べるとゴチャゴチャ感はなくなっている印象。コンセプトは【先鋭独創】とのこと。
そして新型ヴォクシーを横から見るとこんな感じになります。後述しますが、ノア・ヴォクシー共に全高がアップして、サイドウィンドウの面積が拡大してる。そのこと手伝って、トヨタ・アルファードの迫力と比べても遜色がありません。
ノアもヴォクシーも「力強い箱スタイル」を意識したデザインらしい。
ちなみにヴォクシーも車体カラーは全6色。ただ相変わらず、どちらもツートンカラーはなし。
○リア周りのデザインはやはり横一文字風に?
一方、リア周りはノア・ヴォクシー共に微妙に違いがあります。
例えば、新型ノアのリア周りがこちら。リアコンビネーションランプは縦長デザインから【L字型】に変更されて、それがハッチゲートの内部まで伸びてる。そして、メッキガーニッシュで左右両端のコンビランプを繋げたようなデザインに進化してる。
リアコンビランプをピラーに組み込まないことで、フルモデルチェンジ後はハッチゲートの開口部面積が広がる模様。最近の軽自動車でもリアコンビランプをバンパー下部に配置することで、ハッチゲートの開口部を広げてたりします。
一方、新型ヴォクシーのリア周りがこちら。ノアと違って、リアコンビネーションランプが完全に横一文字型スタイル。レクサス新型LXやトヨタ新型ランドクルーザーのように、ヴォクシーの方は最近の流行りを取り込んだデザインになっている。
全体的なフォルム感などは同じなんですが、リアコンビランプだけはちょっと違う。
モデリスタやGRパーツなどカスタマイズパーツが充実
ちなみに新型ノア・ヴォクシーにも【モデリスタ】といったカスタマイズモデルが用意されております。
例えばノアから見ていくと、ノアの【モデリスタ・エアロパーツ】はこんな感じ。エアロ仕様よりも露骨にギラギラさせている感じ。凹凸感も際立ちます。
続いてノアの【モデリスタ・クールシャインキット】がこちら。メッキグリルの面積がより拡大している印象です。
続いてヴォクシーの【モデリスタ・エアロパーツ】がこちら。 フロントグリルの開口部がデッカ。
続いてヴォクシーの【モデリスタ・クールシャインキット】がこちら。ただヴォクシーはもともと悪目立ちしている顔なので、正直そこまで?
また【GRパーツ】が新型ヴォクシーのみに設定されます。GRスポーツなどと違ってサスペンションといった足回りはテコ入れされないものの、見た目の雰囲気がGR仕立てに進化します。スポイラーだけなど部分的にカスタマイズできますが、総額だと30万円とそこそこ。
だからカスタマイズ系はヴォクシーの方が充実しているので、本当にトヨタが販売終了させたがっているのかは少し疑わしい気も。
シャシーはミニバン専用TNGAプラットフォームに?
続いては「プラットフォーム」の最新情報。
トヨタ新型ノア・ヴォクシーの車体は「GA-Cプラットフォーム」に刷新されます。当初は部分的にミニバン専用のTNGAプラットフォームが採用されるという情報も流れていましたが、結果的にはCセグメントサイズのシャシーで新設計設計されている模様。
トヨタ車体が新たに開発を主導していたそうですが、新型アルファードでは素直にGA-Kプラットフォームなどが採用されるに違いない。吸音材をドアトリムや天井など各所に配することで静粛性がアップ。ハイブリッドモデルでは高遮音性ガラスが採用されている点も特徴です。
車体サイズは4695×1730×1895mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2850mmとフルモデルチェンジ前と変わらず。ただ先代ノア・ヴォクシーではそれぞれサイズ感に違いがありましたが、今回から全く同じになります。
つまり、どちらも3ナンバーに統一されます。やはり今の時代、5ナンバーサイズにこだわるメリットがないと判断されたのでしょう。
一方、全長は先代モデルと変わらずですが、全幅は標準車では+35mmほど拡大しています。左右のピラー間の距離は1295mmと先代比で+75mm。頭部の左右クリアランス(間隔)も+35mmほど拡大して、乗員同士の圧迫感は随分と軽減していそう。
また全高に至っては+70mmもアップしてます。それに応じてフロア地上高も+20mm上がっているので乗降性はやや低下していそうですが、室内高は1405mmと若干向上するなど開放感や前方視界性が増しております。
内装は質感アップ?
一方、新型ノア・ヴォクシーの内装の質感はフルモデルチェンジ前より向上してそう。
標準仕様のノアの内装がこちら。
ダッシュボード中央上部にあったサブモニターが廃止されて、インパネ上部に割と大型ディスプレイオーディオがまとめて配置されるようになりました。またディスプレイオーディオ横に「スタートボタン」が配置されてるのが意外と言えば意外。
代わりに、ステアリング右横には大型のドリンクホルダーが配置されている模様。確かにエンジンスタートは一回押せばいいだけ。右利きのドライバーが多いでしょうから、その部分にドリンクホルダーを設置したほうがいろいろ利便性は高い。今後主流になりそう。
助手席前にはティッシュボックスも置いておける大型のオープントレーなどが用意されております。デザインはシンプルだけで洗練されている印象。それでいて実用性も高いので、素直に商品力が高いと思った。
続いてエアロ仕様のノアの内装がこちら。ダッシュボード周りの色味を変えて差別化を図っている模様。ただ標準仕様のノアの方がシンプルで個人的には好き。
ヴォクシーの内装がこちら。価格は後述しますが、エアロ仕様ノアと値段差は5万円程度ということもあって、ヴォクシーの質感が必要以上に高いわけではありません。
室内の使い勝手は?
続いては室内の使い勝手を解説。
ヴォクシーの室内空間をサイドから切り取るとこんな感じ。
2列目シートではキャプテンシート仕様を採用する7人乗りモデルでは、745mmほど前後にスライド可能となっております。逆に左右にスライドできる仕組みが今回から廃止されます。多機能性を目指したホンダ新型ステップワゴンとは真逆。
3列目シートは引き続き跳ね上げ式を採用しますが、更に軽い力で収納できるように進化。収納スペースをそのまま使えるメリットは大きく、容量にして104L。バッテリー類はエンジンルームに移動させたことで、ハイブリッドモデルでも床下スペースはガソリン車と変わらないのが地味に良い。
特に足を置いておける「オットマン」は目を引きます。ただし、シートヒーターや折りたたみ式サイドテーブルなども備わった10数万円のオプション装備を買う必要があります。
バックドアが進化?
続いては進化したバックドアを解説します。
例えば、バックドアの開閉スイッチがバックドアそのものに設置されていたものが、フルモデルチェンジ後は「ボディサイド」に移動。そのことで開閉具合を見ながら開閉できるように進化。さながらUFOキャッチャー。
また挟み込み防止機能や停止位置を記憶しておける機能も追加されてます。
また本来はいちいち設定しておく必要がありましたが、今回からは手動でバックドアを好きな位置に止めておける機能も追加されております。新型ステップワゴンも数ヶ月遅れて発売されますが、なかなか先を越された感はあるか。すごく地味に便利そう。
この「フリーストップバックドア」は一度保持した後は、単に閉まる方向にのみ作動する模様です。
また面白い機能として「ユニバーサルステップ」という格納式ステップがオプション装備で用意されます。これはステップを機械的にスライドドア下部から展開・格納させる代物。からくり機構を採用してモーター類などが省略されることで低価格化を実現。価格は3万3000円。
だったら標準装備しろよとは思った。このステップ高を装着して200mm。逆に言うと、このステップを付けないとそれ以上に乗降性は悪いという裏返し。
新型ノアヴォクシーのエンジンはどうなる?
続いては「パワートレイン」の最新情報。
まずガソリンモデルでは新開発の「2.0L直4ガソリンエンジン(M20A-FKS型)」に進化します。先代も2000ccでしたが、それは3ZR型と呼ばれる古いエンジン。それがハリアーにも搭載されるTNGA思想のもとで設計されたダイナミックフォースエンジンに換装されます。
ボアストローク比は80.5×97.6。圧縮比も13と最大熱効率が現行比で40%ほど改善。ポート噴射と直噴が組み合わさった「D-4S」と呼ばれる技術や電動モーターで制御できる「VVT-iE」を採用し、摩擦抵抗を下げる鏡面加工のピストンスカートなども組み込まれる。
最高出力は125kW(170PS)/6600rpm。最大トルクは202Nm(20.6kgm)/4900rpm。先代ノア・ヴォクシーは152PSだったため、なかなかパワーアップしている模様。新型ノアヴォクシーのカタログ燃費は最高15.1km/Lと改善するそう。
ハイブリッドは2.0L直4にアップサイジング?
一方、ハイブリッドモデルのエンジンはどうなるのか?
トヨタ新型ノア・ヴォクシーのハイブリッドの基本構造はTHS-Ⅱと変わらないものの、ハイブリッドシステムは「第5世代に進化する」という触れ込みです。
具体的には「シリーズパラレルハイブリッド」を名乗るそう。ガソリンエンジンで発電し、電気モーターのみで走行する【シリーズ方式】と呼び、ガソリンエンジンと電気モーターの両方の動力で走行する【パラレル方式】と呼ぶ。そのどっちも良いところ取りしてまっせ的なこと。
一方、発電用のガソリンエンジンは「1.8L直4NAエンジン(2ZR型)」を流用します。最高出力は72kW(98PS)/5200rpm。最大トルクは142Nm(14.5kgm)/3600rpm。ただし改良されて、カタログ燃費は最高23.4km/Lに迫ります。
電気モーターは出力が16%向上し、70kW(95PS)/185Nm(18.9kgm)になっております。プリウスやカムリよりパワフル。そのため新型ノア・ヴォクシーのハイブリッドモデルは燃費と走りの両面で進化していることが伺えます。
「ハイブリッド比率が8割」という発売前の受注状況も納得です。ちなみにかなり先の話ですが次のマイナーチェンジで、先程の2.0Lエンジン(M20A)が発電用エンジンに換装されると言われています。
次期ノアヴォクシーハイブリッドに「E-Four」が初搭載
一方、トヨタのハイブリッド車の4WDといえば「E-Four」。リアに小型の駆動用モーターを設置するだけでいいので、プロペラシャフトは不要。走破性は正直知れてると思いますが、室内のスペース的なメリットを確保できる4WDシステム。
このE-Fourが新型ノア・ヴォクシーハイブリッドにも新たに初採用されます。このカタログ燃費は22.0km/Lと、セレナe-POWERの2WDモデルの燃費よりも上回ります。
特に後輪モーターは30kW(41PS)/84Nm(8.6kgm)と、現行アルファードのリアモーターにそこそこ迫るパワフルさです。そのため時速100kmまでリアモーターでアシストすることが可能とか。走りにも燃費面でも貢献しているに違いない。
ただし、電気モーターを配置するせいか8人乗り仕様には対応していません。
ちなみに、バッテリーはアクアと同じバイポーラ型ニッケル水素電池ではなく、従来型のリチウムイオン電池を採用しています。これはリチウムイオン電池のほうが15kgほど軽量だからだそう。それでも電池セルは高密度化し、モーターオイルの粘度特性なども改良したとか。
そこでカタログ燃費をまとめると、新型ノアの燃費はハイブリッド車が23.0~23.4km/L。ガソリン車が15.0~15.1km/L。新型ヴォクシーの燃費がハイブリッド車が23.0km/L。ガソリン車が15.0km/L。どちらもWLTCモードになります。
まあ基本的にノア・ヴォクシーの燃費性能に大差ありません。
安全装備は?ハンズオフ運転が可能に?
続いてのフルモデルチェンジ情報は「自動ブレーキ」。
先代ノア・ヴォクシーは「トヨタセーフティーセンスC」と呼ばれる5年ほど前の古い性能の自動ブレーキを採用してましたが、「次世代トヨタセーフティセンス」にようやく一新されます。
例えば、夜間の歩行者や自転車や、右左折時に横断してくる見えにくい歩行者にも対応。全車速域追従クルーズコントロールは当然として、歩行者の急な飛び出しなど先読みしてリスク状況を回避するプロアクティブ・ドライビング・アシストなども標準装備。
また道路標識等も認識してメーターパネルに表示してくれたり、前方車両の発進告知機能は信号機も認識したりします。
一方、ドライバーの異常をカメラで検知して警告を発し、また減速停車してくれるシステムも用意されてる。またそのカメラでドライバーが安全確認できる状態と判断すれば、半自動運転システムが稼働して「手放し運転(ハンズオフ運転)」も可能になります。
これはトヨタ・MIRAIやレクサス・LSにも搭載される最新鋭の自動運転機能ですが、最大で+14万円程度のオプション装備なのでお買い得。事実、レクサスLSの場合は60万円のオプション設定とのこと。レクサスが逆にボッタクリすぎちゃうかと思ったのは内緒。
○新型ノア・ヴォクシーは先進装備が盛りだくさん?
他にも次期ノア・ヴォクシーの安全装備にはレクサス新型NXにも設定された機能がセットオプションとして追加。後方から近付いてくる自転車や歩行者を検知し、自動的にドアを開かせないようにするフロントクロストラフィック機能などが備わります。
また「自動駐車機能(アドバンストパーク機能)」はMIRAIや新型アクア以上に性能が進化します。
新型ノアヴォクシーも同様に検知する範囲は全周囲6メートルと変わらないものの、並列駐車だけではなく、縦列駐車にも対応する高性能っぷり。しかも、【スマホから遠隔操作】することも可能。これはトヨタ初。小さいお子さんがいると、車外から遠隔操作できた方が安心?
スマホ操作一つで自動的にステアリング操作やシフトチェンジも行ってくれて、ブレーキ操作も行ってくれる。駐車位置から前に移動させることも可能。新型アクアに搭載されてるものより優秀でスムーズ。この機能が先程の14万円に含まれているのがすごすぎる。
通信型ナビは5年間の付帯
続いては内装面の最新情報。
トヨタ新型ノア・ヴォクシーの内装面では「8インチのディスプレイオーディオ」が標準装備されます。普通にスマホと繋げて使うナビ。オプション装備では10インチ画面に拡大でき、TVチューナーやHDMI端子、ETC2.0などが新たに追加することも可能。
だからアップルカープレイやアンドロイドオートなどにも対応するものの、トヨタが進めていたSDLは廃止されます。逆に音声認識機能「エージェント」も備わるため音声操作が可能。現在トヨタは車載用OS「アリーン」も開発しているため、ソフトウェア面でも今後トヨタ車は強化されていきそう。
また新型ノア・ヴォクシーでは【車内Wi-Fi】がトヨタで初採用されます。全車に標準装備されるDCM(車載専用通信機)を通じてデータ通信容量無制限でインターネットに接続できます。この通信型ナビ機能が5年間は付帯される点もトヨタ初とのこと。
他にも車内Wi-Fi、スマートフォンでキー代わりに使えるデジタルキーもオプション装備として用意されます。
グレード展開や価格は?
続いてはグレード構成の最新情報。
トヨタ新型ノアのグレード構成は下から「X」「G」「Z」の合計3種類になります。一方、新型ヴォクシーとノア(エアロ仕様)のグレード構成は「S-G」「S-Z」の合計2種類になります。
新型ノアと比べるとグレード数のが少ないことから、今後ヴォクシーは販売終了させたいトヨタの狙いも透けて見えてきます。事実、目標販売台数もヴォクシーのほうが数千台ほど少ない。とりあえずSが付くグレード名はエアロ仕様と考えたらいいです。
また新型ノア・ヴォクシーには【7人乗り】【8人乗り】が用意されております。7人乗りも8人乗りも価格帯は変わりません。例えば8人乗り仕様には「助手席シートバックテーブル(カップホルダー2個など)」が備わります。
ただし、「ハイブリッドモデルの4WD(E-Four)」を中心に8人乗りには対応していません。標準ノアのZも8人乗りには対応してません。ヴォクシーは8人乗りはS-Gの2WD仕様のみとなっています。
○新型ノア(標準仕様)の価格
【ガソリン車】
ガソリンX…267万円
ガソリンG…297万円
ガソリンS-G…304万円
ガソリンZ…324万円
ガソリンS-Z…332万円
(4WDモデルは+19.8万円高)
先代ノアの値段と比べると、エントリグレード同士だけで比較しても【+9万円】のアップしてます。中間グレードの値段同士でも【+13万円】。また先代ノアは中間グレードと上級グレードの価格差はほとんどなかったものの、新型ノアではしっかり差別化されてます。
その割に、パワースライドドアは基本的に助手席側のみだったりします。上級グレードのS-Zのみが両側に標準装備されてる。充電用USB端子もグレードによって標準装備ではなかったり、装備面ではいろいろ絞られている印象もあります。
【ハイブリッド車】
ハイブリッドX…305万円
ハイブリッドG…332万円
ハイブリッドS-G…339万円
ハイブリッドZ…359万円
ハイブリッドS-Z…367万円
(4WDのE-Fourは+22万円高)
一方、ハイブリッド車の価格帯は上昇幅は小さいです。
それでもエントリグレードの値段は先代ノアと全く同じですが、中間グレードの値段は【+11万円】、上級グレードの値段は【+25万円】。実質上級グレードだった先代ノア「G」と比べると【約39万円】としっかり割高にはなっている計算です。
そのXはディスプレイオーディオが割愛されるなど、装備面はしっかり削られている印象。8インチのコネクティッドナビが+8.6万円で追加できますが、10.5インチのETC2.0などに対応した更なる高級モデルは追加できません。
他にも後付で追加できないオプション装備が多いですが、そのXを除くほぼ全てのグレードで本革巻きステアリングやオートホールド式の電動パーキングブレーキは標準装備されるなど、価格相応に装備はしっかり充実しています。
特にハイブリッド車には高遮音性ガラスなどが装着されてることで、更に静粛性が高まっているためお得感はありそう。
○新型ヴォクシーの価格
【ガソリン車】
S-G…309万円
S-Z…339万円
(4WDモデルは+19.8万円)
【ハイブリッド車】
S-G…344万円
S-Z…374万円
(4WDモデルは+22万円)
新型ヴォクシーの価格帯がこちら。新型ノアのエアロ仕様より+5万円高。だから新型ヴォクシーは先代エスクァイアの立ち位置も担っているのかも。
各々の装備面の違いを確認していくと、ワンタッチ式パワースライドドアは【S-G】は助手席側のみです。オプションで約6万3000円で両側に追加できます。そう考えると【S-Z】との実質的な価格差はもっと縮まりそうです。
【S-Z】は2WDモデルだけ17インチアルミホイールが標準装備されます。4WDは【S-G】と同じく16インチアルミホイールが標準装備されます。カタログ燃費を意識しての対応か。どちらもグレーメタリック塗装があしらわれますが、見た目的に17インチアルミホイールの方が質感は高そうか。
【S-Z】はメーターパネルに7.0インチTFT液晶を採用し、【S-G】は4.2インチTFT液晶に格下げされてます。【S-Z】だけ6万3000円でデイライト機能付きがオプション装備で追加できます。【S-G】にはバックドアイージークローザーがオプション装備でも追加できません。
シート表皮は【S-Z】が合成皮革に対して、【S-G】は上級ファブリック。やはり【S-Z】の方が上級グレードだけあって、インパネ周りの素材に合成皮革を多く採用してます。AC100V・1500Wのアクセサリーコンセント2個が【S-Zハイブリッド】には標準装備されてたりします。
標準装備されるディスプレイオーディオはどちらの性能も変わりませんが、【S-Z】が6スピーカー、【S-G】が4スピーカーといった違いがあります。また10.5インチのさらに高性能なナビに関しても、価格やスピーカーの数などに大きな違いが結構あります。
要するに上級グレードの【S-Z】の方がお得ということです。
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